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焼酎のもろみから健康素材開発
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| 牛乳焼酎や温泉焼酎などの醸造元、大和一酒造元（熊本県人吉市、TEL０９６６･２２･２６１０）は、焼酎の醸造もろみの含まれるアミノ酸、クエン酸、食物繊維などの栄養成分を損なわず、アルコール分の分画除去と醸造もろみの粉末化に成功した。 同社独自の粉末プラント化の完成から生まれ、原料由来のアミノ酸などの成分が豊富で、粉末をそのまま健康食品として使うことができるほか、洗顔石けんやパックなど化粧品の素材としても活用できる。アルコール分は残っていない。モリタ食材開発研究所(大阪市、TEL０６･６９３１･４１８０）の協力でタブレット化、食品用途への取り組み体制も敷いている。 従来醸造もろみは、一部が家畜飼料などに使われていたが、大部分は産業廃棄物として海洋投棄されてきていた。しかし０７年にも予定されている海洋投棄全面禁止を前に、ゼロミッションを目指すリサイクルは、焼酎業界としても大きな課題となっていた。 栄養生理学が専門の神戸女子大学大学院梶原苗美教授は、「醸造もろみの処理法について苦慮している時期に、付加価値の高い商品の開発技術確立、その販売は注目される。原料の違いや醸造ノウハウで機能性が異なれば、個性が表れる可能性もあり楽しみな素材」とコメントを寄せている。 |
Health Life ヘルスライフ（ヘルスビジネスマガジン２００５年１０月１日）
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