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「スッパイマン」のエキス 食品メーカー向けに発売 “あの味”の商品開発に

2019年(令和元年)6月5(水曜日) 食品新聞


大阪市のモリタ食材開発研究所は、沖縄の乾燥甘梅「スッパイマン」のエキスを液体と粉末で商品化した=写真。コラボ商品の開発を目的に、食品メーカーへの販売に本腰を入れる。


 スッパイマンは38年前に、沖縄の上間菓子店が発売した乾燥梅干。この商品の開発に携わったのが、モリタ食材開発研究所だ。同社が世界で初めて事業化したステビアを活用。当時は珍しかった”甘酸っぱい”梅干が誕生した。


発売後は土産物や駄菓子として主に地元の沖縄で売られる商品だったが、2000年代始め、当時SMAPの木村拓哉さんが人気音楽番組で「沖縄においしい梅干のお菓子がある」と言及したことで、一気に注目された。沖縄出身のゴルフ選手などが昔から好んでいたことも広く知れ渡り、知名度は全国区に。その後、種なしなどアイテムも広がり、キャンディーやふりかけといった関連商品も発売されるようになった。


 こうした中、「さまざまな分野の食品で安定的に味が再現できるものを目指した」(生産管理室・松田勝英室長)とエキスを開発。研究開発部の小西裕一郎部長は「単にすっぱいだけではない。甘いだけでもない。梅味ではなく、”スッパイマン味”にするために作ったエキス」と話す。


 漬物や佃煮などの日配品、コロッケなどの惣菜から飲料・酒類まで、ターゲットに据える商品は幅広い。「これを使うことで、もう一口食べたくなるような商品を作りたい。コラボがその商品の新たな需要につながれば」(小西部長)と期待を込める。

 
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