モリタ食材開発研究所(大阪市)はこのほど独自に行った、ウェブ上での食品業界に関係するキーワード検索の調査結果を発表した。
水産加工品に関する270以上の用語を調べた結果、8割弱の約210用語で同社ホームページ(HP)が検索結果の上から3番目までに表示された。
検索したのは、品質向上技術である「うま味技術」「てりつやの改良方法」「マスキング効果」などの単語や用語。その他、特定魚種の品質向上技術「カタクチイワシ・フィレの香味改善技術」「たこわさびの嗜好性向上」「ほたるいかの醤油漬けの味質向上技術」「めかぶ細切り加工品の味質向上技術」「辛子明太子シーズニング香味向上技術」など多岐にわたる。
調査は2023年10月15日~11月14日に検索エンジン・グーグルで実施。水産に加え、農畜産物やアルコール・飲料、調味料の味質や風味の改善や加工技術などに関する2000用語以上を検索。6割以上の用語で同社HPが上から3番目までに表示された。
同社担当者は「キーワード検索したお客様から、商品開発に関した問い合わせが多数ある。要望にはできる限り応えている」と強調。さらに「顧客と共創関係をつくり上げていく」と続けた。モリタ食材開発研究所は取引先に対して、時代のニーズに応えるおいしい味づくり技術の開発や差別化食品の加工技術の提案、コラボ商品の企画提案、知的財産の開発・助言などを行ってきた。
商品開発の一例として、アレルゲンフリーの透明調味料、魚介臭や植物タンパク臭を軽減するマスキング剤、乾燥甘梅「スッパイマン」を製造する上間菓子店(沖縄県豊見城市)と共同開発した「スッパイマンエキス」(液体、粉末)を発売してきた。
同社担当者は「業界の課題の改善や解決に貢献し、業界の発展に寄与する」と述べた。
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