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研究開発型企業が提携
-大阪生物環境とモリタ食材-

 (株)大阪生物環境科学研究所(本社・大阪府茨木市、森下日出旗社長)は、バイオテクノロジー分野での研究成果を具体的に事業化し生活および地球環境問題の改善、解決ならびに産業の発展、向上に寄与するため、研究開発型企業の経営戦略において知識、経験、実績のある(株)モリタ食材開発研究所(本社・大阪市城東区、守田悦雄社長)と効率的、合理的に事業展開を行い、共存共栄を図るため両社が業務提携した、と発表した。


 大阪生物環境科学研究所は、前大阪市立環境化学研究所・理学博士・研究主幹の森下日出旗氏が設立したもので、同氏は好塩微生物の世界的研究者として知られ好塩微生物研究会代表、食品科学教育協議会会長も兼ねている。特に数々の微生物の有効利用に関する研究開発成果を発表し、環境問題の改善、解決のための提案、実用化に努め、バイオの分野で高く評価され、大阪・道頓堀川の水質改善、大阪水道水のカビ臭除去に有効な微生物の発見に成功するなど話題を呼び、モリタ食材は、植物性低カロリー甘味料としてステビアの企画開発、企業化と取り組み、バイオの食品分野への有効利用を始めており、最近では、独自の異業種交流会を組織し、経営戦略の助言、指導を行い、研究開発型企業間の提携化も支援している。


 両者が提携したことで研究開発型企業同士がそれぞれの専門分野を活用し、大手とはひと味違う新しい方向を打ち出すものと注目されている。

フードウィークリー 1996年(平成8年) 6月3日

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