ステビアには、砂糖の300倍の甘さがあるステビオサイド、450倍のレバウディオサイドAが含まれています。それ以外にも、同じ配糖体の低甘味成分が7種類含まれ、 これら9成分(ステビオシド、レバウジオシドA・B・C・D・F、ズルコシドA、ステビオールビオシド、ルブソシド)を総称して総ステビオサイドと言います。
特に、総ステビオサイドとして評価する場合、この二種類の高甘味成分が何%、どの割合で含まれていることを知らないと、甘さの質、甘味の強さが変わり、美味しい味づくりをすることができません。 これは、ステビア甘味料を選択・使用する際の重要な情報であります。
ステビアを栽培しようとする方、またステビア栽培農家の皆様にとっても、甘いステビアにも、いろいろ品種のあることを理解しておく必要があります。
例えば、9成分の同じ配糖体甘味成分の中で、ステビオサイドとレバウディオサイドAの2成分が10%含まれていると仮定し、その比率が異なると甘味の強さ、味質も異なります。
含まれる比率によって異なる甘味の強さ
ステビオサイド:レバウディオサイドA | 甘味倍数 |
---|---|
9:1 | 31.5倍 |
7:3 | 34.5倍 |
5:5 | 37.5倍 |
3:7 | 40.5倍 |
1:9 | 43.5倍 |
ステビア甘味を口に入れて、その感じる速さ、後味を曲線で表すと、次の様になります。
弊社のステビア甘味料は、ステビア改良優良品種「和甜菊」を原料とした〔和甜菊糖シリーズ〕とステビア改良品種「和甘菊」を原料とした〔和甘菊糖シリーズ〕があります。
いずれも含有される甘味成分を品質管理し、常に甘味の強さ、甘味質の特長が発揮されるように研究されています。弊社のステビア品種「和甜菊」「和甘菊」は商標登録されています。
いずれも含有される甘味成分を品質管理し、常に甘味の強さ、甘味質の特長が発揮されるように研究されています。弊社のステビア品種「和甜菊」「和甘菊」は商標登録されています。
レバウディオサイドAとステビオサイドの相違(抜粋)
レバウディオサイドA | ステビオサイド | |
---|---|---|
分子量 | 966 | 804 |
甘味倍数 | 450倍 | 300倍 |
酸・熱・塩・安定性 | 有 | 有 |
溶解性 | 易溶性 | 難溶性 |
甘味質 | ステビオサイドよりも前味の甘味発現性。 苦味などの不快味がない。 甘味が後味に残らない。 非常に砂糖の味に近似している。 |
前味の甘味発現性。 苦味などの不快味がある。 甘味が後味に残る。 非常に砂糖の味に近似している。 |
ステビアの正しい情報で、新しい甘味資源の栽培・拡大と、身体に優しい甘さを、美味しい味づくりに生かして下さい。
ステビアに関する情報は、和甜菊機能研究所、(株)モリタ食材開発研究所 新技術提案担当者まで。