夏の終わりに

 

 花オクラ、、、別名 とろろオクラ 簡単に言うと 食べられる花 なのである。

この花を知ったのは15〜6年前 4時に起きて6キロ程歩いていた頃 朝早く軽四輪トラックを止めて

作業している人がいた。 見知らぬ人だったが 朝の挨拶をするうちに仲良くなり 彼が収穫した 花オクラを頂いた

家に帰ってから教えられるままに ポン酢をかけてこの優しいふわふわの花を食べたら その美味しいこと

早速種をもらい 以来絶やすことなく毎年この季節になると我が家の食卓にのるのだ。

朝の3時頃 巻貝のような蕾を取ってきて 水を張った大皿に浮かべておくと 食卓に着く頃見事に花開くのだ

人々をサプライズの世界に誘い込む楽しみは人生を豊かにさせてくれる。

 

また今朝は いつも煩く思う蜘蛛の糸にサルスベリの花が引っかかり 宙釣りになってた

 気付かなければ 通り過ぎる世界だが  そこが写真家の眼  見逃さなかった

こんな 些細な中にも一日がある

周りの人々への気遣いもこんなところから始まっていると思っている。

 

和楽輪の家  小林哲博