蝶の舞う庭
父の百箇日の法要も終わった頃 いつの間にか7月も後半になっていた。
庭には 鬼ゆり カサブランカ 山ユリ などのユリの花あちらこちらで咲いている
この時期 黒いの 黄色いの 青い筋の入った アゲハ蝶が 入り乱れて舞っている
飛んでいた雌の蝶を オスが追いかけ地上に降ろした光景を観た
何やら もじもじ 口説いている様子に 邪魔にならないようにそ〜〜と レンズを向けてみた
こんな時アゲハ蝶は 周りの動きに敏感だ 僕がそ〜〜とすり足で近づいたのにもかかわらず
この後再びそれぞれに空中へと舞って行った
早々さなぎから脱皮している光景にも出会う
幼虫は かんきつ類の葉っぱ 山椒の葉っぱ それに僕が大事に育てた ホウセンカの葉っぱまで 綺麗に食べて行った
飛ぶ蝶は花の咲く所で蜜を吸い 幼虫は美味しい葉っぱのあるところで腹ごしらえして 羽化に備える
残念ながら ネオンの花咲く所へは 本物の蝶は集まらない
本当の人のしあわせは 物であふれた文明ではなかったようだ。
自然と人のかかわり 再び蝶と語り合う時代が来るだろうか?
哲