岩ヤツデ
 
4月1日 春らしい暖かい日になった。 
この時期になると あっ ここに有ったんだと気付く 山野草がある
岩ヤツデと名前がついている
 
この花が咲き終わると天狗のウチワのような葉っぱが出て来る。
 
講道館六段の技を持ち 僕の出会った中でこの先生に並ぶ人物は未だにいない 
僕の理想とする男の中の男なのである。
決して理屈っぽくなく 何時ももの静かで すきがないのである。
 
奥さまは四日市の名家のご出身で いつお伺いしても変わらぬもてなしをして下さった。
僕はこの先生に18歳の時に出会ったのだが 僕の一生を変えて下さった先生である。
その先生は 山野草をこよなく愛し 
三重県浜島塩屋の海に突き出した先っぽにあったご自宅には 
自然の崖を生かしたお庭には色々な珍しい植物があった。
いつかお伺いした時に戴いた岩ヤツデがそれからず〜と40年の歳月を記録している。
今年もその思い出をひもとき 一人静かに先生を偲んでいる。