奈良から京都へ

２時４５分から歩き始めた信貴山は７時０８分日の出を迎えて終わった

奈良盆地が一望できる朝護孫子寺の本堂からの眺めはここが神聖な場所だと納得できる

寅年の寅の日の寅の刻　滅多にないチャンスを逃すことなくみんな頂いた

昨年の　種子島の皆既日食といい　日本史来初の元旦月食　そして今日の信貴山

こんなに　神のふところに飛び込んでもいいのだろうか？　と思うほどありがたかった

朝食後京都宇治に向かった

通い慣れた　宇治川周辺は　とても懐かしかった

寒々とした青い川の色が　白鷺の無駄のない美しい容姿を際立たせる

浮き石の上で休む白鷺の飛び立つのを待った　八分も待ったであろうかイメージ通りの姿が舞った

花のない平等院は避けた　山門の前の誰も客の入っていない喫茶店が目に入った

音には全く音痴としか言いようのないママの入れるコーヒーで一休み

耐えられないので音楽は消してもらった　

小さいスピーカーがカーテンの陰で床に置いてあったのがいけない音がこもってまるで雑音だった

音を消したら急にコーヒーが美味しくなり　庭の紅梅が話しかけてきた

あぁ～ここへ来て良かったと思った

こんな梅はなかなか撮れない　京都だからこそあるこの苔むしたような枝の色

もうコーヒーも音もどうでもよかった　

雨の降りかけた中で出会った一瞬のチャンスを三千倍も楽しんだ

ありがとう　　感謝　　感謝

哲

　