１月１３日

ヒュー　ひゅー　ロックしたはずのサッシをすり抜けて風が呼ぶ

さあー　目覚ましは鳴った　よーし起きた起きた

杖の先も滑る　油断すれば何度も尻モチをすかなければならない　

昨年は餅ツキが出来なかったから　せめて尻モチでもつくかとは言っておられない

雪も強い日本海からの風に運ばれて横殴りに頬に叩きつけてくる

木々はお互い枝が擦れ合って声になる　

はしゃぎあいながらもみ合って暖をとっていた子供の頃の情景が目に浮かぶ

押し戻されそうな強風　もう逆らおうとも思わない　僅かに足の出る分だけ前に進ませてもらうだけ

急に風の止んだ時　　鍛えてくれてありがとうと思わず言葉が出る

身体が軽い軽い　無重力の中を歩いているみたいに軽い

午前四時半　真っ暗な中の歩き瞑想　何と気持ちの良い事か

誰にも会わず自分と向き合える至福の時間

哲

　