自然(じねん)の事
<凍りし月>
確実なのは 今・今・今・今の一瞬
先を思うは妄想の世界
妄想の世界が 恐怖を呼び 不安を呼び ぬかよろこびの世界を作り出す
いつか餌を啄ばむ雀の姿を観て詩を書いた
庭に撒いたこごめを雀が食べている
腹いっぱいになったら残っているこごめを気にすることなく飛んで行った
昨夜家内が悲痛な声で僕を呼んだ
おばあちゃんが死んだ
と
急いで台所に駆け付けた 声を掛けても反応は無し 娘に頼んで救急車の手配
お餅がのどに詰まった時のように背中を2~3回強く叩いた
すると 入れ歯といっしょに夕食が戻ってきた
気が付いたのか かすかにうめき声 だんだん大きくなって まだ死なへんわと自ら宣言
救急車が来た時には 自分の名前が言えるようになっていた 義母は92歳
運び込まれた病院で検査の結果 特に異常なし深夜の帰宅となった
まずは安心 安心 先を不安がることなく 今出来る事無限大にやればいい
穏やかな日々を感謝 感謝 ありがとう
哲