眼
昨日の高校野球は三重代表三重高校とあって家内と夢中で応援していた
延長戦になって三重高校の攻撃の時 家内が大きな声で ”うて” と叫んだ
横にいた認知症の母が 今何て言った 撃て と言っただか?と真顔になって聞き返した。
終戦直前ロシア参戦で満州から命からがら逃げ帰った母には
うて と言う響きが戦争の悲惨な思い出となって脳裏に焼き付いているのではないだろうか
戦後と言われて65年まだまだ当時を知る方々には昨日のような思い出ではなかろうか?
終戦は僕と同じ歳なのだ
ラジオ体操をしている時 何だか見つめられている気がした
よくよくあたりを見回したら 朝顔の花の中に眼があった この眼が僕を見ていた
北の高気圧が張り出し気持の良い朝だった
昔 仏教の会でお世話になっていたお寺に 『みてござる』 と張り紙がしてあった
アトリエの庭にも 見てござるが あった ありがとう
哲