流れ
 
胸のつっかえがパラリと取れた それはある言葉からであった
 
21歳の時読んだ吉川英治の宮本武蔵の中に
 
『糞中の穢虫食を貪りて 外の清きを知らず
 
残水の小魚 居を争いていずれ水の乾くを知らず』
 
いつこの言葉が生きてくるかと思っていた  あれから42年今その時が来た
 
11.11から自分でもその変化に気付くほど氣の流れが変わった
 
 
我が村の旧家の並ぶ通りを走っていた あ〜ら珍しいお茶でもどうぞ
 
と声を掛けられた もう数年前にご主人は亡くなられたが80歳を超えられ
 
今でもお元気に車を運転されているMさんだった
 
僕が5歳の時 近くの龍神さんを祀っている祠の所で家族写真を撮ってくれたのが
 
Mさんのご主人さまだった それがきっかけになって僕が写真に興味を持つようになったのだから
 
御縁とは不思議なものだ  Mさんの未亡人は今 花の精密模写を趣味にしておられる
 
彼女のアトリエの庭に蔓薔薇が咲いていたが 高い所なので中々うまく撮れないとおっしゃていた
 
僕の車には丁度いつも仕事に使うカメラが積んであった
 
脚立を借りて無事撮り終え帰ってPCに取り込みプリントアウトしてお届けした
 
その速さに驚いていらっしゃったが いい御恩返しが出来て僕も気持良かった
 
花開くとき蝶来る
蝶来る時花開く
 
本当に無理せず何事もいい流れになってきた
 
自分に都合の悪いと思われる流れもいい流れなのである
 
こんな素晴らしい境地を味あわせて頂いた宇宙に向かってありがとうと 
 
感謝の言葉を叫びたい ありがとう〜〜〜〜〜〜〜〜