919の次の朝
台風は跡形もなく消え去った
小学校の運動会 多くの人々の念が晴れに導いた
先日13日の大地震予測も 事無きを祈る人の力が大きく小さいのが二つで終わった
919の次の朝は すがすがしかった
二十一夜の月は 早朝の晴れ渡った空に煌々と輝いていた
昨夜の大雨で鎮められた空間は塵一つ感じる事もなく清んでいた
リズミカルに突く金剛杖の鈴の音が空中に響き渡る無の瞬間
とほく高いお月さまから メッセージが届く
満月だった事を思うで無く
これから向かう新月を思うでも無く
今の今が大事なのだ
と聞こえてきた
919の次の朝は新しい朝だった
哲