急逝した友人の事を思ってお経をあげていた寒い朝
大空を覆っていた雪雲の間からちょっと欠けだしたお月さまが顔を出した
ありがとうござます
全てを受け入れます
全てを捧げます
と
般若心経の後に唱えた
雪の中を歩いていると
多くの出会った方のお顔が浮かんだ
一人ひとりが微笑んでいた
ありがとうと微笑みでお返事した
何も見えなかった東の方向の雲の間から
たった一個だけ明るいお星さまがピカピカひかった
歩き瞑想最後のお経地点
しばれるような中 手袋外して手を合わせていたら
冷たいけれど やさしい風が僕を包んでくれた
あぁー今日も一人じゃない
同行二人
あなたといっしょなのですね
ありがとうございます
哲