故郷の秋
60年前に建てた家がある
未だ健在であり いつも温かく迎えてくれる
思いでが一杯で母の懐に入ったようにほっとする
海抜800メーターの開拓地に今は4軒の方が残って
高原野菜や 植え木を作って生活している
水は火山岩の岩の中をくぐり美味しくなって流れ出したのを
簡易水道にして各戸に引いている
11月3日には 黄櫨の木の紅葉が始まっていた
道端には ちからしば が日の光を受けて輝いていた
いつもは無視したり邪魔者扱いする強い雑草だが
秋の日差しのせいか 美しく僕の目には映った
ひっそりと 土手に咲く よめな もシンプルで可愛い
誰にも見られなくて散っていく仲間もいるだろう
自分を訴える事無く静かに咲いてるよめなが愛おしかった
やはり秋か
哲