夕焼け
じーーんと冷気が伝わってくるような夕方だった
鈴鹿山脈の西の端にある 野登山の上空が日没色に染まった
この山の上には伊勢神宮の杉の木にも匹敵する大木が林立していた
しかしある日壊滅的な台風の被害を受けて 大きな木は無くなったと聞く
しかし今日の 野登山の上には 霊気を感じる雲と茜の空があった
何かの良き事が飛来する前兆のような雲が生まれた
次の瞬間には また違った様相の雲が上空に現れた
雲の合間に不死鳥のような空が見えたり
雲だよといわんばかりに く の字をデザインしたような雲が流れた
急いで家に戻りカメラを持って駆けつけたのは
雲からのメッセージを感じたからだった
自然のなせるわざ
足さない引かない そのままの自然美の世界だった
哲