エリック・サティー
 
 
今までに聞いたことのない 風変わりな音楽に触れたのは
 
今から 15年も前の事だった
 
友達から渡された一本のテープから始まった
 
 
 
 
ゆっくりとしたリズム
 
音の一個一個がしっかりしている
 
一日中BGMにしてかけていても 邪魔にならない曲風
 
 
 
 
フランス人で1866年に生まれている
 
1888年に三つのジムノペディー を作曲している
 
古代スパルタでは ギムノペディアと言う祭典があって
 
その際裸身の若者達は神々の像の前で踊ったり合唱したりするなどして
 
何日もその行事が続けられた  それからヒントを得た
 
三つのジムノペディーは
 
「ゆっくりと悩ましげに」
 
「ゆっくりと悲しげに」
 
「ゆっくりと荘重に」
 
というメッセージを持って聞き手に届けている
 
 
当時彼は音楽界の異端児と言われていたが
 
100年経った頃から彼の評価が高まってきた
 
面白い表現がある  彼は自らの作品を 「家具の音楽」と言った
 
それは人の邪魔にならない イージーリスニングの世界だった
 
彼はその先駆者でも有った
 
最近三枚目のサティーのCDが手に入ってご機嫌なのである